相手の対応に納得できない方

1.相手方から連絡がない!

交通事故の被害者の方からご相談をお受けしていると、相手方本人や相手方保険会社の担当者に対するご不満をお持ちの方が多いように思います。

例えば、「相手方から謝罪がない」、「相手方が交通事故現場で相手方がスマホをいじっていてばかりで誠意が感じられなかった」、「相手方の言葉遣いや態度が悪い」、「相手方保険会社の担当者となかなか連絡が取れない」、「相手方保険会社の担当者が威圧的」、「相手方保険会社の担当者が親身になってくれない」などなど。交通事故被害者の方からよくお聞きするお話です。

確かに、交通事故被害者の方は、突然被害に遭って車両を壊されたり、怪我を負わされるわけですから、せめて相手方には誠意を持って対応してもらいたいと考えるのは当然のことだと思います。

ただ、相手方保険会社の担当者としては、被害者の方と相手方本人が当事者同士でやり取りをしている中で余計なトラブルに発展しないように、なるべく当事者同士で連絡を取り合わないように指導するケースもあります。

ですから、相手方本人から連絡がないのは必ずしも相手方本人に誠意がないからという訳ではないかもしれません。

もちろん、中には相手方本人が保険会社を通じて直接被害者の方に謝罪したいと申し出てくる場合もありますので、どのような気持ちで行動するかは相手方本人次第ということではあります。

一方で、保険会社からの指導がなくても、もともと被害者の方とのやり取りは保険会社に全て任せればいいと思っている人が多いのも事実です。

最近では、テレビCMでも、交通事故を起こしてしまったら保険会社が相手方と直接お話ししますなどと謳っていたりもしますから、そのために保険に入っているのだからわざわざ自分で謝罪のために連絡する必要もないと考えている人も多いと思います。

被害者の方の心情的には、保険会社に任せきりで相手方本人から連絡がないのは許せないかもしれませんが、謝罪を強要できる訳でもありませんので、精神的な苦痛は慰謝料というかたちでしっかり補償してもらうという考えで割り切った方がいいかもしれません。

2.保険会社に「担当者を交代させろ」は意味がない!?

保険会社の担当者によっては、とても親身になって対応してくれる場合もありますが、私たちの感覚としては、そのような担当者は少数派ではないかと思います。

もともと、相手方保険会社の担当者は、あくまで「相手方」ですから、被害者の方の味方ではありません。そして、保険会社の担当者は一人一人が多くの被害者の方を担当していますから、一人の被害者だけに付きっきりで対応することはできません。

被害者の方から電話をしても、いつも電話中で折り返しが遅いとか、折り返し電話して来なくてなかなか連絡が取れないこともあると思いますが、それも珍しいことではありません。

保険会社と連絡が取れないことに苛立ったり、言動が威圧的で不満を感じるということも多いと思いますが、保険会社も営利企業ですし、少なくとも彼らは被害者の方のために働いている訳ではありません。

もちろん、相手方保険会社としても、被害者の方に示談に応じてもらわないといつまでも事故を解決できず、彼らの契約者である相手方本人にも迷惑をかけますから、被害者の方の声に耳を傾けることは必要なのですが、私たち弁護士とやり取りしているときですら態度が悪かったり、言葉遣いに問題があったりする担当者も少なからずいますので、このような対応をされたら被害者の方としては納得できないだろうなと感じることも多々あります。

中には、相手方保険会社の担当者に不満を持って、担当者を交代させるように求めたり、「上司を出せ」と求める被害者の方もいるようですが、正直、これはあまり意味がないように思います。

別の担当者になったり、上席者が直接担当をする場合でも、被害者の方が求めるような対応に変わるということはあまり期待できないからです。

確かに、担当者自身がとてもいい加減な人で、何度電話をしても連絡が取れないとか、対応すると約束したことをやらないという場合もありますから(正直なところ、私たちの経験上もこのような社会人として当たり前のことができない担当者もたまにいます)、そのような場合であれば担当者が交代することで対応が改善されることはあると思います。

ただ、担当者が代わっても、さほど対応は変わらないことが多いように思います。

むしろ、担当者の交代を求めたり、不満をぶつけて怒鳴り散らすなどすると、「問題のある人物」と考えられて、担当者が自分で対応することを諦め、保険会社側の弁護士に依頼して弁護士対応にしてしまうこともあります。

そうなると、被害者の方は保険会社の担当者ではなく保険会社側の弁護士とやり取りすることになりますが、弁護士対応になるともっと機械的な対応になりますし、裁判上で認められないものは払わないという姿勢で対応されてしまいますので、融通が利かないと感じることも多くなると思います。

さらに、不当な要求をしていると考えられてしまうと、逆に調停や裁判を起こされて被害者が強制的に裁判手続きに巻き込まれるという可能性もあります。

このように、相手方保険会社の担当者と揉めるということは、交通事故被害者の方にとってメリットがありませんので、担当者の対応に不満を感じることがあっても冷静に対処した方がよいと思います。

3.弁護士に依頼すると相手方とのやり取りから解放されます!

ここまで交通事故被害者の方からよくお聞きする相手方本人や相手方保険会社の担当者に対するご不満などをご紹介しましたが、これらは弁護士にご依頼いただくことで解決する場合も多いです。

つまり、交通事故被害者の方が弁護士に依頼すると、相手方保険会社とのやり取りは全て弁護士が窓口になりますので、被害者の方が直接やり取りする必要がなくなります。何かご不明な点やご要望があれば、弁護士にお伝えいただければ、弁護士が保険会社とやり取りします。

交通事故の場合、弁護士に依頼すると示談金が増額するという大きなメリットがありますが、被害者の方にとっては、このように相手方保険会社とのやり取りから解放されるという点も大きなメリットといえると思います。

また、相手方保険会社の対応に特に不満がない方でも、お仕事の関係で保険会社の営業時間内にやり取りすることが難しいとか、そもそも保険会社とのやり取りが煩わしいという理由で弁護士に依頼される方も多いです。

交通事故被害者の方は、ほとんどの方が初めての交通事故で分からないことばかりなのに対して、相手方保険会社の担当者は交通事故のプロですから、漠然と担当者の言う通りに進めていいのか不安ということで弁護士にご相談に来られる方もいらっしゃいますが、そのような場合も交通事故に詳しい弁護士に依頼すれば不安が解消します。

いずれにしても、弁護士に依頼すれば相手方保険会社とのやり取りから解放されますので、保険会社の対応にご不満をお持ちの方や、やり取りにストレスを感じていらっしゃる方は、是非弁護士へのご依頼をご検討ください。

私たち優誠法律事務所では、交通事故被害者の方からのご相談は無料でお受けしております!

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